あなたは一日何時間台所に立っていますか?

 あなたは一日何時間台所に立っていますか?ある方は三食の食器洗いだけで2時間弱、また、ある方は三食プラスお弁当作りで1時間半、またある方はお掃除だけで1時間近く台所にいらっしゃるそうです。もちろん台所に立つ時間は人それぞれ。しかし、その時間を少しでも短くできたなら、あなたは何をしたいですか?今回は台所に立つ時間を短くできるシステムキッチンについてお話していきます。

1. システムキッチンとは

 実は『システムキッチン』という言葉は和製英語なのですが、ご存知でしたか?『system』という言葉と『kitchen』という言葉を組み合わせてできています。 このシステムキッチンは昭和40年代にドイツから日本へ上陸し、昭和50年代に普及し始めたそうです。
 それでは、『システムキッチン』はどういう物を指すのでしょうか?一般的には、共通の規格で作られた流しや調理台、コンロや収納棚等を、スペースや使い勝手、ニーズ等必要に応じて組み合わせ、天板と呼ばれる一枚板を乗せ、一体成型した一揃いの厨房設備のことを指すそうです。決して最新設備のオシャレなキッチンを指すのではないようですね。

2. システムキッチンのレイアウト

 システムキッチンとは何かがお分かりいただいたところで、様々あるレイアウトの一部をご紹介します。皆さんのお住まいにはどのレイアウトが合うのかなぁ、こんなキッチンでお料理してみたいなぁ等、夢のキッチンを描きながら読み進めてみてください。

2-1. I型キッチン

 システムキッチンで最も一般的なレイアウトです。壁側に配置したり、部屋の中央に配置して対面型にもできたりと、様々な使い方ができる優れものです。ムダがなく非常に省スペースなので、左右に動くだけで作業ができ、その上、比較的費用が安価なのが魅力です。間口は、180cm~300cmが主流で、300cmを超えると、動線(動く範囲)が長くなり、人によっては使い辛さを感じる場合があります。

キッチン

2-1-1.メリット

 ・シンプルで場所を取らない
 ・動線が短く動きやすい

2-1-2.デメリット

 ・横に長くなりすぎると使い辛い
 ・オープンタイプの場合、リビングから丸見えになる

2-2. L型キッチン

 台所の隅にL型にシンクやグリルを配置したとてもおしゃれなレイアウトです。動線が短く、効率的なレイアウトですが、人によっては、又は、複数人で調理する場合には、各パーツが近すぎたり、人と人との距離が近すぎて調理がしづらいと感じる場合があるかもしれません。

③L型キッチン

2-2-1.メリット

 ・作業スペースを広くとれる
 ・収納スペースを広く確保できる
 ・90°動くだけで次の調理にうつることができる

2-2-2.デメリット

 ・シンクと加熱機器が近すぎても遠すぎても使い辛い
 ・作業スペースも収納スペースもコーナー部分がデッドスペースになりやすい
  ※ちなみに最近では、デッドスペースも有効に使えるアイデアキッチンも出てきています※

2-3. 対面型キッチン

 壁側と反対側に平行に設置する近年人気のレイアウトです。左右への動きと回転動作で作業ができとても効率的です。壁側には配膳・収納スペースがたっぷりとれますが、スペースが狭いと使い辛くなる場合もあります。 2列になった作業台の間隔は、90cm~120cm程度が一般的です。

対面型キッチン

2-3-1.メリット

 ・家族とのコミュニケーションがとりやすい
 ・食事前後の配膳が便利
 ・テレビを見ながら調理ができる
 ・リビングの様子がわかり、小さなお子様がいても安心

2-3-2.デメリット

 ・壁付けタイプよりスペースが必要
 ・部屋中に臭いが広がる
   ※オープン部分の一部を壁等で仕切ったタイプもあります※

2-4. アイランドキッチン

 アイランドという名前の通り、キッチンと壁が接する部分が無く、島のように部屋の中にあるレイアウトです。オープンキッチンの代名詞のような存在とも言えます。キッチンの中でも高額な部類に入るので、憧れやデザインだけでなく、使いこなすことができるのかをよく考えなければなりません。しかし、とってもオシャレなキッチンなので、ホームパーティーを開きたいと思っている方にはピッタリのキッチンです。また、お料理教室を開いたり、お友達とワイワイお料理を楽しむこともできますね。

キッチン

2-4-1.メリット

 ・多人数で料理が楽しめる
 ・組み合わせのバリエーションが多彩
 ・キッチンに存在感がある

2-4-2.デメリット

 ・広すぎても狭すぎても使いにくい
 ・すこしでも散らかると目立つ

 皆さんのお住まいにはどんなレイアウトのキッチンが合うのか、どんなレイアウトのキッチンでお料理してみたいか等、夢が膨らんできたのではないでしょうか?しかし、どのキッチンにもメリット・デメリットがあり迷ってしまったことだと思います。
 それでは、迷いついでに、次は、各パーツの機能を一部ご紹介させていただき、更に夢を膨らませ悩んでみてください。

3. 便利な機能

 システムキッチンは大別してシンク・ワークトップ(調理台)・コンロ・収納部に分ける事ができます。また、オプションにはなりますが、食器洗浄機や浄水器等にもいろいろなものが用意されています。今回は、シンク・ワークトップ・コンロ・収納部をご紹介していきます。更に夢のキッチンを組み立ててみましょう。

3-1.シンク

 耐久性が高くお手入れもしやすいステンレス製の物が一般的に使用されています。ステンレス製のシンクでは、静音設計を搭載した製品が増えてきています。ある製品は、制振構造で水のはねる音が抑えられ、なんと、図書館の中と同じくらいの静かさを実現しているそうです。テレビの音をかき消され、ボリュームを上げに動くことがなさそうですね。
 人造大理石を使っている場合にはワークトップに同じ人造大理石を使うと、カウンターとシンクに継ぎ目がなくなりお手入れが簡単です。また、ヌメリが気になる排水口もシンクと一体成型しているので、お掃除しやすくいつでも清潔に保てます。これでお掃除の時短になりますね。

キッチン

3-2.ワークトップ(調理台)

 シンクと同じく、ステンレス製の物や人造大理石製の物があります。オープンタイプやオープン対面タイプの見せるキッチンなら見た目も重要になります。どうしても汚れやすいので、掃除のしやすさも気になります。ステンレス製のものは耐久性が高くラフな使い方ができるのが特徴です。万が一、傷がついても目立たないようエンボス加工がされているものもあります。
 人造大理石製のものは高級感があり、見た目もよく、インテリア性にこだわる方にピッタリです。衝撃や薬品にも強いのも特徴ですが、こちらはステンレス製の物と比べて価格が高くなりますが・・・。どちらのワークトップも、傷を付けないよう、こぼさないよう等と、慎重に慎重を重ね、無駄に時間を取られることがなくなりますね。

ワークトップ

3-3.コンロ

 皆さんもご存知の通り、ガスコンロとIHクッキングヒーターがあります。ガスコンロはお掃除がちょっと・・・とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ガラストップ天板のものを選べば、思い浮かべてらっしゃる従来のホーロー製のコンロよりずっとお手入れが楽なんです。ちなみに、IHクッキングヒーターは表面がフラットだから、サッとひと拭きするだけでお掃除が簡単。
 さらに選択基準はそれだけではありません。お掃除以外の性能もアップしているんです。例えばガスコンロは3口のうち左右とも強火力の製品が増え、場所を選ばずにお料理できるようになりました。強火力コンロ待ちということがなくなり、スムーズに調理ができます。 また、IHクッキングヒーターでは、横一列に並んだコンロも登場しています。3つ同時にゆったり作業ができ、手前のスペースが空いて調理ができる優れものです。

キッチン     キッチン

3-4.収納部

 調理器具や調味料で物が溢れてしまっているということはないですか?キッチンの収納には、収納量はもちろん、取り出しやすさ等の機能性も重視したいところではないでしょうか。最新の収納は出し入れしやすいスライド収納が多く、奥にしまった調理器具もよく見えて出し入れが簡単なんです。従来の開き扉のように取り出すたびにしゃがんで手前の物をどかせる時間はもう必要ありません。スライドレールになっているから内容量が多くても簡単に開けられ無駄な力も時間も必要ありません。 さらに包丁やハサミが収納できる機能や、テコの原理で開けやすく取り出しやすい収納等、各メーカーさんが独自の機能を持っています。

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4. まとめ

 レイアウトや機能をご紹介しましたが、あなただけの夢のキッチンはでき上がりましたか?ご紹介した機能を余すことなく搭載すると、とっても時短になりそうですね。時間はお金で買えないと言いますが、実はそうではないのです!夢のキッチンなら時間を買えるんです。それはわかるけど、予算の関係で全部はちょっと・・・と思っている方、多いと思います。しかし、どれか一つでも搭載するとキッチンに立つ時間は断然短くなることでしょう。
 さあ、この時間を、あなたは何に使いますか?

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