時代はエコ!屋根もこだわりの自然素材で!!

「姫路城」をご存知ですか? そう!日本が世界に誇る世界遺産です。 シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城。 大天守は、1609年に建築されたもので、400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残しています。 その白鷺と形容される美しい白壁にも、漆喰が用いられていることを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか? 今日はその漆喰についてお話いたします。

1.漆喰とは

『漆喰』という言葉を初めて耳にする方もいらっしゃるでしょう。 ですが、そんな方も目にしたことはあると思います。
例えば、古い町並みの白い壁や瓦葺屋根の半月状の白い部分等、身近に漆喰はたくさん使われています。

  古い町並み   屋根漆喰2

漆喰は、消石灰に麻や藁の繊維くずや天然の海藻から抽出した糊等を混ぜた自然素材で、日本特有の塗壁材です。
私達が暮らす日本には、概ね、仏教伝来と時を同じくして大陸から伝わったという説が有力のようです。その説が本当であれば、約1300年前から、瓦や石材の接着や目地の充填、壁材や壁画材として利用されてきたということになります。

2.太古より今もなお使われているのには理由がある!

なぜ1300年もの間漆喰は使われ続けているのでしょうか。 その一番の秘密は性能にあります。
漆喰の性能を以下にまとめましたので、是非ご覧ください。

2-1.調湿性能

優れた吸湿・放湿性により湿度を調整することができます。空間の湿度を適度に調整することで結露を抑え、居心地の良い住環境を作ることができます。
但し、性能を越える過度の加湿や暖房の場合は結露を起こしますので注意が必要になります。
また、この性能により、結露を起因とするカビやダニを防止します。

  バイキン

2-2.吸着性能

シックハウス症候群の原因と言われているホルムアルデヒド、また、トルエンやキシレン等のVOC揮発性有機化合物を吸着し分解する性能があります。
この性能により、綺麗な空気と共に生活することができます。

   綺麗な空気

2-3.防汚性能

静電気を発生させず、溜めないという安定した物質と言われています。その為、ほこりや粉塵等が付着することが非常に少なくなります。
例えるなら、ビニールクロスよりもはるかに汚れにくいのです。
この性能により、漆喰の美しい白さを保つことができるのです。

2-4.安全性能

クロスや合板と違い化学接着剤を使用していないので、ホルムアルデヒドの放出がありません。また、化学建材のようにダイオキシン等の有害ガスを発生させることもありません。有害な物質が含まれていない為、廃棄されても環境に優しい素材です。
その上、耐火性能にも優れており、建築基準法第2条第9号(※)基準に適合しているのです。
この性能により、赤ちゃんからお年寄りまで安心して暮らすことができます。
  ※不燃材料 建築材料のうち、不燃性能に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、
   国土交通大臣が定めたもの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。

2-5.抗菌性能

漆喰の主成分である消石灰は強アルカリ性です。その為、有機物を分解する殺菌機能があり、その機能は長時間持続します。細菌の生育・増殖等を抑え、カビやダニの発生を防止するのです。
この性能により、カビ・ダニに怯えないゆとりある生活が送れます。

以上のように様々な性能が備わった漆喰ですが、この他にも特に女性が喜ぶ嬉しい性能があるのです。
一つ目は、メンテナンス性能です。
女性(特に主婦の方)は毎日のお掃除にかなりの時間を費やして、自分の時間をあまり持てないと感じていらっしゃるのではないでしょうか?そんな貴女にぜひ知っていただきたいのがこの性能です。汚れの範囲が小さければ消しゴムで擦ったり、カッターナイフで削ることで取り除くことができるのです。範囲の広い汚れであれば、ホームセンター等で販売している市販の漆喰を薄く伸ばし上塗りするだけでまた元の美しい壁に戻ります。

  掃除

二つ目は、デザイン性です。
『温かみがある壁がいいな!』『優しい印象の部屋で過ごしたい!』『個性的な外観が理想』等、夢は大きく膨らむことが多いのが女性というものではないでしょうか?漆喰はきめ細かく、また、ざらざらとした質感を持ち、温かみと手仕事を感じさせる優しい印象の空間を創りあげることができます。コテの使い方でいろいろな表情を出すこともできます。また、 色土を混ぜることで好みに合わせた彩色が可能なため、使う場所のイメージに合わせた壁を作り上げることができます。

  漆喰壁

3.再認識

近年、その優れた特性が再認識されさまざまな用途で使用されています。
コンクリートなどの使用により純日本式建築や伝統建築の修復などに活躍の場が限られてきた漆喰壁ですが、近年、環境問題・健康ブームを追い風とした「地球に優しい建築」・「人に優しい建築」が求められ、再度注目を浴び始めています。
漆喰壁は、一度作り上げれば解体するまで長持ちし、新たなエネルギーの供給をしなくても機能を保ち続ける構造をしています。
また、自然素材で出来ているため、解体・処分に莫大なエネルギーを必要とせず、解体後も汚染物質を排出しないという安全な建築材料なのです。

  漆喰塗

4.まとめ

『漆喰』を知っている方、見たことがある方、耳にしたことがあった方、初めて知った方等、色々な方がいらしたと思います。体にも心にも環境にも優しい漆喰を、是非、住宅に使っていただきたいです。漆喰は、『現代のリクエスト』に応えている過去からの贈り物なのですから。

  漆喰2