見逃していませんか!?外壁からのSOS!

 最近は、性別や年齢に関わらず、お肌のお手入れをしている方が増えてきました。洗顔後の化粧水や乳液、季節を問わず紫外線対策、エアコン等の乾燥対策等、年中気を使っている方は多いと思います。  それでは、お家のお肌とも言える外壁のお手入れに、年中気を使っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?綺麗な外観を保ち、また、風雨からお家全体を守る為には、外壁のお手入れが必要となります。今回はお家のお肌『外壁』のメンテナンスについてお話していきます。

1. 外壁の種類

 外壁とは、漢字を見ていただくとわかるように、建物の外側に面している壁のことです。建物の壁は、複数の板や素材が重なって構成されています。建物の外側に位置し、風雨や雪、紫外線や気温変化に日々耐えている外壁ですが様々な種類がありますのでご紹介いたします。

1-1. モルタル

 【モルタル】をご存知でしょうか?セメントと砂等に水を加えて練ったものを【モルタル】と呼びます。これを一定の厚さ以上で壁に塗り重ねた壁をモルタル外壁と呼びます。モルタルを下地にし、表面に吹き付け塗装で仕上げたり、ローラー等での塗装で仕上げる施工方法等があります。

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1-2. サイディング

 サイディングとは、ボード状の外壁材です。主にセメントを主原料とした窯業系とアルミやスチールなどの金属系等の種類があります。
 一般的に、工場で塗装を施したものが多く使われており、外壁の下地に釘や金物等で取り付け仕上げます。住宅が洋風・高級志向になるにつれ、1990年頃から窯業系外壁材が主流になっています。

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1-3. ALC

 ALCとは、『autoclaved light weight concrete』を略したもので、軽量気泡コンクリートのことです。
コンクリートは耐火性能等が優れ、その他の性能でも優秀な材料ですが、重量や断熱性能等において欠点がありあます。その欠点を解決した外壁材がALCです。
 但し、高額な初期費用や手間の掛かるメンテナンス等のデメリットがあるので要注意です。

 この他にも、タイル張り・漆喰・コンクリート・レンガ等様々な外壁材があります。それぞれに適したメンテナンス方法があるのですが、今回は、今現在、外壁塗装のご依頼の多いモルタル外壁にスポットを当ててお話していきます。

2. 外壁塗装の必要性

 家は一度建てたら永久に持つとお考えの方は少ないと思います。しかし、家の内部には気を使っているのに、外部に気を使っている方はグンと減るのではないでしょうか。そういう皆さんに質問です。
 外壁塗装には、大きく分けると二つの目的がありますが、ご存知ですか?一つ目は『美観を保つ』ことです。これは、多くの方がすぐに思いついたことでしょう。では、もう一つの目的はどうでしょう?この二つ目が最大且つ重要な目的なのですが、閃きましたか?それは、『建物を防水して寿命を延ばす』ことです。閃いた方もそうでない方も、ご自身の家の話と思って読み進めてみてください。

2-1. 美観を保つ

 家は、日差しや雨風を受け、少しずつ汚れたり劣化していきます。
 まず、その表面に塗られている塗料の塗膜が劣化します。汚れやコケ・カビ等は洗い流すこともできますが、塗膜が劣化すると、掃除してもまたすぐに汚れてしまいます。塗膜の劣化は汚れやコケ・カビを増長させ、掃除手間を増やしてしまうという悪循環を生みます。その為、長く美観を維持するためには、定期的な塗り替えが必要となるのです。
 また、外壁と併せて、屋根やバルコニー廻り、玄関周り等も塗装することで、家やご家族にとって、大きな付加価値を与えてくれることでしょう。

2-2. 寿命を延ばす

 まずは、モルタル外壁の構成をご紹介致します。建築学の講義ではないので、単純に簡単にですが・・・。
 一番外側は塗装。防水機能が備わっています。次にモルタル。防耐火性能があり、多種多様な意匠性を持たせることができます。次にラス網。モルタルが剥がれにくくする為の金網のような物です。次に防水紙。柱や室内へ水分の侵入を防ぐ為の紙です。最後にラス板。左官下地の板材のことで、隙間のない物や、互いに1センチ程度隙間を開けている物等があります。そして、柱や断熱材等から内壁に続きます。

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 この中で、一番風雨に晒され、太陽に照り付けられ、厳しい温度変化等の環境で過ごしているのはどの部分か、もうお分かりでしょう。そうです。塗装部分です。一般的に新築時の塗装は安価に済ませていることが多く、防水性が殆どありません。従って、概ね7年で吸水し始めます。一度塗り替えると、10~15年前後は塗装不要と言われています。
 しかし、塗料の種類や塗る回数、立地条件等により一軒一軒、場合によっては、一面一面劣化速度が違います。『大事に至る』前に診断や塗り替え等で対応していきましょう。因みに『大事に至る』とは、壁のヒビ割れや塗装の劣化により、壁の内側に雨水が入り込み、下地の柱を腐らせてしまう等の事態に陥ることです。この状況に至ると材木は湿気を含み、白蟻を呼ぶ可能性があります。
 更に、いざ外壁塗装をしようと思った時、塗装だけでは済まない事態になっていることがあります。このように外壁塗装には、外壁からの雨漏りによる二次的被害の誘発を阻止する役目もあるのです。ですから、建物を防水して寿命を延ばす為にも定期的に塗り替えが必要となるのです。

3.SOS

 外壁塗装が家を守ってくれていることがお分かりいただけたと思います。塗り替えを意識し始めた方も少なからずいらっしゃることでしょう。
 では、皆さんの家の外壁に以下の症状が出てはいませんか?もしも、どれか一つでも当てはまるようなら、急いでプロに相談してください。何故ならそれは、外壁からのSOSサインなのですから。

3-1.汚れ

 家そのものに大きくダメージを及ぼすわけではありませんが、美観も塗装の大きな目的です。ですから、家を守るという部分では問題がなくても、汚れれば綺麗にしたくなるのが人情でしょう。また、汚れの一種ともいえるカビの発生もあります。カビやコケ等が発生しやすいのは湿気が多く溜りやすい場所です。このような場所で防水機能が失われると湿気が浸透し、大事に至る可能性が高くなります。

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3-2. チョーキング現象

 塗料の防水効果が切れてきたというサインです。このサインを見て見ぬ振りをし、長時間放置していると、雨水が染み込んできます。結果、大事に至ることになり、家の寿命を縮めてしまいます。 外壁を触ると手が白くなるので、プロでなくても分かる診断方法の一つです。

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3-3.変色

 濃い色が薄くなる場合と、薄い色が濃くなる場合があります。元の色から単に薄くなったり濃くなったりするだけではありません。例えば、白が黄色っぽくなったり、茶色が紫に近い色に変わる場合があるのです。こうなってくるとかなりの違和感が生じてきます。

3-4.ヒビ割れ

 サッシ回りは、ひずみが生じやすく、ヒビも入りやすい場所です。太いひび割れからは当然雨水や湿気等が侵入します。大事に至る可能性が非常に高いと言えます。また、縦に入っているヘアクラック(髪の毛の太さほどのヒビ)も、壁内部の湿気が原因になっていることがありますのでご注意ください。

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3-5.剥がれ

 塗膜の状態が重症化している証拠です。その周囲の剥がれていない部分でも剥がれの初期症状が起こっている可能性が高いです。ご自分で補修したとしても、今度は広範囲で再び剥がれることが予想されます。また、剥がれたままの期間が長いとラス網や防水紙、ラス板までもが傷んでいる可能性も考えられます。プロの目での診断をオススメします。特に多く見られる箇所は、主にお風呂の外側です。湿気が廻りやすい箇所が要注意です。

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3-6.サビ

 放置すると徐々に広がるサビ。モルタルの塗り厚が薄い場合やご紹介したSOSを放置した場合、ラス網が錆び外壁の内側からも劣化していきます。従って、発見した時点で大事に至っている可能性が非常に高いのです。早期の対応が家の寿命を伸ばすカギになります。もしも表面がデコボコになっていたり、穴が開いているような事態に陥っているのであれば、塗装をしても元に戻すことはできません。

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4.まとめ

 今回は、外壁塗装のご依頼の多いモルタル外壁にスポットを当ててお話しました。綺麗な外壁を守り、家の寿命も延ばし、安心して気持よく暮らす為には何をすべきか、何となく見えてきたのではないでしょうか。
 ご自分のお肌と同じようにお家のお肌もお手入れ次第で自慢のお肌に変わります。月に一度で構いませんので、外壁チェックをしてみてください。

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